用途から探す

食品用途

ゼラチンは冷やすと固まり、温めると溶けるといった熱可逆性があります。この性質を利用して、グミやマシュマロ、
ゼリーやアイスクリーム等のお菓子、レンジアップ麺やチルド弁当等の惣菜、ハム・ソーセージやレトルトの加工食品、健康食品用ソフトカプセルなど様々な商品に使用されています。
当社では、各用途に適した由来、スペックの製品をご用意しております。



医薬品用途

ゼラチンは医薬用途として、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、シームレスカプセル)、パップ剤、
トローチ剤、錠剤など様々な医薬品に使用されています。
当社では日本薬局方ゼラチンやコハク化ゼラチンなど幅広いラインナップでお客様のニーズにお応え可能です。

      

日本薬局方ゼラチン

日本薬局方ゼラチンは、日本薬局方各条の「ゼラチン」に適合するゲル化グレードの医薬用ゼラチン製品です。
各種医薬品(カプセル剤、パップ剤、トローチ剤、錠剤等)向けのスペックがございます。なお、日本薬局方で
ゼラチンは、「製造販売の承認を要しない医薬品」として掲載されており、薬効はなく人体に対して作用が緩和なもの
とされています。

コハク化ゼラチン

コハク化ゼラチンは、ゼラチンに無水コハク酸を作用させてできた特殊なゼラチンで、主な用途は医薬用の
ソフトカプセルの皮膜です。
ソフトカプセルに使用する際は、内容液中に存在するアルデヒドやポリフェノールがゼラチン分子中のアミノ基と
結合してゼラチン分子間に架橋を形成してしまい、カプセル皮膜が溶けなくなる事象が生じます。
ゼラチンのアミノ基に無水コハク酸を結合させることで、不溶化を防ぐことができる画期的なゼラチンです。
コハク化ゼラチンは「医薬品添加物規格」に掲載されており、食品用途には使用することが認められておりません。

工業用途

ゼラチンは、食用や医薬用だけでなく、工業用にも利用されています。工業用としてのゼラチンは、写真のフィルムや
印画紙などの写真乳剤、粘着力を利用した接着剤などに用いられています。ニッピゼラチンは、ピアノやバイオリン等
木管楽器の接着、墨、サンドペーパー等、様々な分野で使用されています。また、日本画の修復にも用いられており、
文化財保護にも貢献しています。
ゼラチンは、生分解性で環境にもやさしい天然素材です。なお、ゼラチンよりも精製度が低いものを「にかわ(膠)」
と言い、これは皮を煮て作られたことに由来しています。



▲ページの先頭に戻る