動物の皮は、昔から衣料、靴などの生活用品として使われてきており、柔軟性の確保・腐敗の防止のために製革技術が発達してきました。その代表的な技術が「鞣し」(なめし)技術です。
一般的には鞣されていないものを「皮」(かわ)といい、鞣しが行われたものを「革」(かく)と言います。
鞣しは、革の用途に合わせて様々な「鞣し剤」が使われていますが、その代表的なものは「植物タンニン」および「3価クロム」です。
<タンニン鞣し>
タンニン鞣しで鞣された革は、伸縮性が小さく堅牢なので、各種ケース、鞄、靴底などの革製品に適しています。現在では技術の進歩により、柔軟性も改善されてきています。
<クロム鞣し>
クロム鞣しで鞣された革の特性は、柔軟性があり伸びが大きく弾力があります。しかも耐久性に優れ靴の甲革、袋物、服飾用など広く利用されています。また、タンニン鞣剤と併用することができます。