iPS細胞培養基質

12種類以上のアイソフォームを持つ細胞の基底膜に存在するタンパク質、ラミニン。ニッピでは、組換えヒトラミニンタンパク質断片を製造しています。再生医療の分野において、極めて高性能な多能性幹細胞培養基質として、国内外で広く用いられています。販売は関係会社であるマトリクソーム社が担当。同社は大阪大学との官民イノベーションプログラムとして、再生医療技術の推進政策に則って設立されました。

iMatrixシリーズ

iMatrixi-511 写真

iMatrixシリーズは、組換えヒトラミニンタンパク質のE8領域を高純度に精製したもので、ES/iPS細胞を始めとする幹細胞やさまざまな細胞の培養用基質として使用できます。
「iMatrix-511」を使用すると、ES/iPS細胞を、フィーダーフリー培養法によってコロニーをばらばらのシングルセルにした状態から播種しても継代が可能となり、しかも簡単に効率よく細胞の維持や増殖ができます。 この「ラミニン-511E8フラグメント」に関する論文(Nakagawa et al., Scientific Reports 4, Article number: 3594 (2014))は多くの研究者に引用され、再生医療の実現化へ向けて素晴らしい結果が続々と報告されています。引用されている論文リスト、Google Scholarへのリンクはこちらです。
現在は、ラミニン-511に加えて、411、332、221、111のE8タンパク質を扱っております。また、「iMatrix-Palette」についても2023年8月に販売を開始しました。
iMatrixシリーズに関する詳細な情報は、関連会社であるマトリクソーム社のWebサイトURL: https://matrixome.co.jp/をご覧ください。

  • iMatrix-511 CHO-S細胞由来、試薬用、多能性幹細胞の維持・拡大
  • iMatrix-511MG CHO-S細胞由来、生物由来原料基準適応
  • iMatrix-511 silk カイコ由来、試薬用
  • iMatrix-411 CHO-S細胞由来、試薬用、血管内皮細胞への分化誘導
  • iMatrix-332 CHO-S細胞由来、試薬用、角膜上皮細胞への分化誘導
  • iMatrix-221 CHO-S細胞由来、試薬用、心筋細胞の純化・維持
  • iMatrix-111 CHO-S細胞由来、試薬用、肝芽細胞様細胞への分化誘導

※「iMatrix-511」を用いたiPS細胞のフィーダーフリー培養法につきましては、こちらの株式会社iPSポータルの外部リンクに詳細があります。ぜひご活用ください。

※各製品の購入については、マトリクソーム社WebサイトURL: https://matrixome.co.jp/contactまでお問い合わせください。

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