医療・研究用コラーゲン

ニッピは世界をリードするコラーゲン研究のパイオニアとして、半世紀以上にわたり、コラーゲンの研究を行ってきました。脈々と培ってきた技術を最大限に活用し、ウシやブタの組織から抽出・精製する各種コラーゲン溶液や、粉末状・シート状の製品、医療・化粧品用途に適した高品質なコラーゲンなど、さまざまなコラーゲン関連商品を提供しています。

NMPコラーゲンPS

厳格に管理された飼育下で育てたブタを原料とした、安心・安全に徹した高品質コラーゲンです。製造工程にはウイルス不活化処理が含まれており、組織再生誘導剤などの医療機器原材料として採用実績があります。
医療用バルクの100 g品に加え、小規模な研究開発でも利用可能な10 g品も用意。コラーゲンを用いた医療機器や再生医療製品などの開発にご利用できます。

NMPコラーゲンPSパンフレット

研究試薬用コラーゲン(液状製品)

分子種の特長

コラーゲンタイプⅠ (Collagen Type Ⅰ)

人体のタンパク質の約3分の1はコラーゲンで構成されており、その大部分はI型コラーゲンです。このI型コラーゲンは多細胞動物の細胞外マトリックスの主要な成分であり、線維性コラーゲンとなります。
I型コラーゲンは、α1(I)鎖とα2(I)鎖が2:1の比で構成されるヘテロな3量体分子です。特に骨や腱、真皮、靭帯などにおいて豊富に存在しますが、すべての臓器に存在し、生物学的にも重要な役割を果たしています。

コラーゲンタイプⅢ (Collagen Type Ⅲ)

Ⅲ型コラーゲンは生命維持に不可欠な線維性コラーゲンです。幼若な皮膚組織や、動脈の中膜の平滑筋細胞が豊富な組織など、弾性のある組織に比較的多く存在します。発生過程や創傷治癒時に発現することが知られていますが、詳しい機能はまだ解明されていません。

コラーゲンタイプⅤ (Collagen Type Ⅴ)

Ⅴ型コラーゲンは3種類のα鎖から構成されており、主に[α1(V)]2α2(V)という組成の分子種が存在しますが、α1(V)α2(V)α3(V)という分子種もあります。皮膚、腱、角膜、腎臓、筋肉などすべての臓器にI型とともに存在し、コラーゲン線維の太さを調節する役割を果たしています。XI型コラーゲンと非常に類似した性質を持っています。

研究試薬用コラーゲン(粉末状製品)

これまでのコラーゲン製品は、溶液または凍結乾燥品が一般的でしたが、ニッピでは独自製法により、ネイティブなコラーゲン分子特有の3本鎖らせん構造を保ったまま、取り扱いやすい粉末にすることに成功し、コラーゲンタンパク質濃度や溶媒をユーザーが選択できるようになりました(調整可能コラーゲン濃度:10 mg/mL程度)。
コラーゲン成型品やドラッグデリバリーシステムの研究などにご利用できます。

粉末コラーゲンカタログ

研究用架橋コラーゲンシート

高度に精製したコラーゲンを原料とし、生体内と同等の線維構造を保持したまま、高密度に圧縮したシートです。ブタ真皮由来のペプシン可溶化コラーゲン「NMPコラーゲンPS」を使用しており、製品はEOG滅菌済みです。当製品は研究用途に適しており、研究目的以外では使用できません。

架橋コラーゲンシートパンフレット

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