”生姜のチカラ”で作ったコラーゲンペプチド
生姜は50年以上前からタンパク質分解酵素を含んでいることが知られてきました。身近な例として、生姜焼きは、肉を生姜に漬け込むと、爽やかな風味がつくだけでなく、生姜の酵素によって肉質が柔らかくなります。生姜のタンパク質分解酵素“ジンジベイン”は植物性コラゲナーゼとも呼ばれています。
“ジンジベイン”は、コラーゲンタンパクの特徴的なアミノ酸であるヒドロキシプロリンを認識して作用するという性質があります。ニッピはこの力を利用して、特殊なトリペプチドである“X-Hyp-Gly型トリペプチド”を多量に含むコラーゲンペプチドの効率的な製造技術を確立。“X-Hyp-Gly型トリペプチド”を高含有で規格化した生姜加水分解コラーゲンペプチドを開発しました。
生姜酵素はコラーゲンに多いHyp、Proを認識して
コラーゲンを分解。
X-Hyp-Gly型のトリペプチドを効率的に生成します。
各種コラーゲン加水分解中のX-Hyp-Gly型トリペプチド含有量
X-Hyp-Gly型トリペプチドの血中での安定性
“X-Hyp-Gly型トリペプチド”は血中でも安定しています。また、ニッピではヒトやマウスにおける高い吸収性とともに、分解されることなく各組織に運ばれることを確認しました。この特性により、その機能が体内で発揮されると考えられています。
Ala-Hyp-Glyの血中安定性
取得認証
インフォームド原材料認証
ニッピの生姜加水分解コラーゲンペプチドは、世界ドーピング防止機構(WADA)のガイドラインを満たし、英国LGC社のアンチ・ドーピング認証プログラム【インフォームド原材料認証】を取得しています。
生姜加水分解コラーゲンペプチドに含まれるX-Hyp-Gly型トリペプチドの主な生理機能
生姜加水分解コラーゲンペプチドはX-Hyp-Gly型のトリペプチドが高含有で、含有量を規格化していることが特徴です。
この“X-Hyp-Gly型トリペプチド”は、下記のような生理機能を有することが明らかになっています。
- 骨分化促進活性
- アンジオテンシン変換酵素阻害活性
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生姜加水分解コラーゲンペプチドは、長年の研究から生まれた特別な製品
細胞を支え、いのちを支えるバイオマトリックス
バイオマトリックス研究所は、商品開発だけでなく、コラーゲンの基礎研究にも長年力を入れてきました。特にコラーゲンの翻訳後修飾は重要なテーマで、コラーゲンの水酸化、糖鎖付加、架橋、糖化反応などに関する研究発表も数多く行なっています。
アミノ酸の翻訳後修飾の研究では、コラーゲンを分解してから分析することが多く、その際に重要なツールとなるのが、決まった法則でコラーゲンを分解する酵素“プロテアーゼ”です。
バイオマトリックス研究所では2つの“プロテアーゼ”に注目。1つは歯周病菌が産生するコラゲナーゼ“ジンジバイン”で、これは歯茎のコラーゲンを分解する悪者です。もう1つは、生姜に含まれるコラゲナーゼ“ジンジベイン”で、生姜に含まれる主要なタンパク質です。
この2つの酵素をコラーゲンに作用させたときに生成する分解物(ペプチド)の構造や性質を調べるうちに、生姜由来の“ジンジベイン”は、従来には無い特長をもったペプチドを生成することを発見。これが生姜加水分解コラーゲンペプチドの開発につながりました。
バイオマトリックス研究所の長年にわたる基礎研究と偶然の発見から生まれた、生姜加水分解コラーゲンペプチド。従来の酵素とは異なる特筆すべき特長を持つ、特別な製品です。