医療・研究用ゼラチン

ニッピでは、医療用途、特に生体内での使用を目的としたゼラチンを製造しています。ゼラチンは、コラーゲンを加熱して三重らせん構造を解き、変性させたものです。この変性は不可逆的であり、一度ゼラチンになると再びコラーゲンに戻ることはありません。コラーゲンは水にほとんど溶けませんが、ゼラチンは水に溶けやすい性質を持っています。ニッピの低エンドトキシンゼラチンは、クリーンな製造環境と厳格な品質管理の下で製造されています。注射剤の安定化剤やドラッグデリバリーの基材、医療機器や再生医療の原料など、幅広い用途に使用できます。

低エンドトキシンゼラチン

ニッピの低エンドトキシンゼラチンは、従来のゼラチンに比べて、微生物由来の発熱性物質であるエンドトキシンを大幅に減少させています(10EU/g以下)。そのため、エンドトキシンに強く反応する免疫系にも使用可能です。製品は厳格な品質管理の下で製造されており、高品質かつ高い安全性が確保されています。医療分野での使用において高い信頼性を誇り、研究用試薬や医薬品原料(日本薬局方「精製ゼラチン」)としても利用可能です。お客様のニーズに合わせて、ぜひご検討ください。

メディゼラチン HMG-BP

高いゼリー強度(250g以上)を有するため、物理的強度を必要とする用途に最適です。原料には、飼育場までトレース可能なブタ皮を使用しています。アルカリ処理によって微生物を死滅させ、その後、クリーンな環境で製造されるため、高品質が確保されています。製造工程にはウイルス不活化工程や無菌ろ過を含み、微生物汚染のリスクを最小限に抑えています。生体への安全性については、皮内反応試験および抗原性試験で陰性結果を示しています。

ニッピハイグレードゼラチンAP

ブタ皮由来の非ゲル化グレードのゼラチンです。注射剤の安定化剤として広く実績があります。

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